2005年12月31日

地位協定をちょっと調べる

 八王子しで発生したひき逃げ事件で被疑者の米兵が「公務中」の「印籠」でまたも釈放になり、地位協定が問題になっている。正月をはさんでうやむやになり、マスメディア上ではもうとりあげられることもないだろうから、この際、地位協定について少し勉強してみようとちょっとネットで調べて見たら以下のサイトがあったので紹介します。ただ、米軍は地位協定さえ無視している実態があるので、地位協定だけではわからない部分があると思いますが。

○地位協定そのもの
 外務省の北米のページにがあり、全文もPDFファイルである。
 ここに一緒にある「日米地位協定Q&A」は傑作。虚実入り混ぜた書き方になっているので専門家の方に丁寧な批判をして欲しいものです。例えば最初の質問「日本にとって不利になっているというのは本当ですか」という問に「米国との関係で日本にとって不利か有利かという問題ではありません。」と名回答。確かに外国軍を置くことが不利に決まってるもの、そういう次元の問題じゃないって最初にがつんとやっておかないとね。苦しくなると米軍を置いている外国だってそうだから問題はないと開き直っています。
○機密文書「地位協定の考え方」(「独立系メディア 今日のコラム」より。琉球新報からはたどれませんでした)
 琉球新報が去年スクープした外務省が73年に作成した文書で外務省が存在を否定しているもの。「基地行政に携わる外務官僚らの「虎の巻」「バイブル」として、策定後三十年を経てなお活用されている。」とある。この概略についてはここを参照。
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2005年12月30日

麻生外務大臣のご先祖様の時代・・「半月城通信」より

 一月ほど前の「しんぶん赤旗」(11月23日付)に『侵略戦争を正当化する靖国神社の戦争博物館「遊就館」について麻生太郎外相が二十一日、「戦争を美化するという感じではなく、その当時をありのままに伝えているだけの話だ」と発言しました。』との記事があった。前々からの問題発言もあり、まるで、鎖国下の出島にいる一外国政府の役人の目でのみ世界をみている国の外務大臣といった風情で印象に残っていたが、サイト上で、二年半ほど前に書かれた半月城氏の実証的論述『麻生太郎「創氏改名」発言の背景』(半月城通信 No. 96)に出会って得心がいった。「当時はそうだっただけ」といった歴史認識 は、彼のご先祖様の昔話の次元で彼に入力され、そのまま出力されているものだと。従って、根拠はと問われればそう答えるしかない。
(アーボ)






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ニックネーム きゅうちゃん at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 近現代史、ちょっと見

2005年12月28日

女優 渡辺えり子さんの話・・・マガジン9条「この人に聞きたい」の紹介

 今週の「マガジン9条」の「この人に聞きたい」のページは劇作家で演出家、女優である渡辺えり子さんが登場。12月8日に行われた「非戦を選ぶ演劇人の会」でのピースリーディングvol.8「未来へ」(リンクあり)に取り組んだ思いを熱っぽく語っている。今がいかに開戦時と似ているかを改めて確認したことから説得力のある話は始まる。
 このページの下のリンクをたどると「非戦を選ぶ演劇人の会」のHPに行き、なんと過去の台本(当事者たちの発言を中心に構成された)がダウンロードできる(ただし、前年ながら最新のものはまだ掲載されていない)。ブログもあるようです。

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ニックネーム きゅうちゃん at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 改憲に異議あり

2005年12月27日

百里基地がある茨城県小川町HPの紹介

 航空自衛隊百里基地をかかえる茨城県小川町のHPはトップに飛行機の離陸場面がある。百里基地の民間共用化が町の重点施策のようである。すでに今年、百里飛行場民間共用化事業起工式が開催されている。そこに米軍の移転である(共用化によって滑走路が二本になる)。町長は反対の意向を防衛庁にも表明している(広報おがわ12月号 PDFファイル)。隣接する鉾田市長も反対を表明しており、行方市長は「具体的な話が見えず戸惑っている」。ただ、両市のHPには米軍再編問題はいまのところ見当たらない。
 なお、「百里基地反対運動のページ」は題字下に「憲法9条を守ろう!平和な世界を!」を掲げ、米軍再編問題の記事はもちろんのこと、今までの、自衛隊基地反対の粘り強い運動の経過を載せている。これによれば、
○嘉手納のF15の離発着回数は年間約7万回に対して、現在でも百里基地は年間4万回を超える離発着。
○嘉手納では15年間に墜落7件を含む110件の事故。
○百里基地から東海原発までF15戦闘機で一分。
なお、『日本共産党北部地区委員会「特集 百里訓練移転」』にリンクが貼られており、大量の関連記事がある。
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2005年12月26日

第11回 <「普通の国」と「日本の独自性」>  「中高生のための憲法教室」より

「憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす、非政府組織としての自由な研究所機関」である法学館憲法研究所のHPにある「中高生のための憲法教室」の第11回 <「普通の国」と「日本の独自性」>(この研究所の伊藤所長(伊藤塾塾長)が「世界」(岩波書店)に連載中のもの)を紹介します。
 今回は西欧の憲法と比較して日本国憲法の独自性を平和的生存権の規定にあるとして、平和が単なる政策ではなく、人権と結びついたものとして国家の政策を縛るものとなっていることを明らかにしています。そして平和的生存権を謳う日本国憲法は「国際平和を実現する方向性」をもしめしているものであると説いています。


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ニックネーム きゅうちゃん at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法教室

2005年12月25日

米軍再編についての千歳市のHP

 米軍戦闘機訓練の移転先とされる自治体の一つ、北海道千歳市のHPは、「在日米軍の再編問題について」というページをつくり、経過と対応を記している。市の基本的立場は「当市といたしましては、訓練移転は、騒音の加重はもとより、治安や安全面での懸念、さらには、まちづくりへの影響が極めて甚大であることから、現時点においては受け入れがたいとする基本姿勢」である。また、議会も同趣旨の決議文を採択するとともに、「調査特別委員会」を設置している。同委員会への「これまでの経過と嘉手納飛行場における現地調査結果を報告」(平成17年12月14日 PDFファイル 71ページ)は・・・


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2005年12月24日

伝言   加藤温子・・・『声 「非戦」を読む』より

 詩人、高田昭子さんのサイト「Suigara-yama383 Haizara-chou」(灰皿町吸殻山383番地)のなかの「声 「非戦」を読む」にある非戦の詩を逐次紹介します。
 今回は「伝言   加藤温子」です。

 戦争という怪物はなにもかも飲み込んでしまう。しかも、いく通りものむごたらしい仕方で。「戦争のあとに残るのは苦しみと悲しみと恨みだけだ」という昨日の琉球放送の番組の言葉を思い出す。「戦争に犠牲は当然」という言葉がこの日本でも再び聞こえることのないように、今できることを。

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2005年12月23日

米軍再編推進法案や海上パレードのこと・・沖縄のニュース紹介

 米軍再編をめぐって沖縄はまさに島ぐるみの闘いの様相になりつつある。特に海上埋め立ての許認可権を国が県からとりあげようとする「推進法」への怒りが広がっている模様。


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2005年12月22日

「表現の自由、国民投票運動の自由の最大限尊重を」・・・日弁連 意見書の紹介 その2

「表現の自由、国民投票運動の自由の最大限尊重を」・・・日弁連 意見書の紹介 その2
日本弁護士連合会は2005年2月18日「憲法改正国民投票法案に関する意見書」(PDFファイル)を発表しています。これから数回にわけて、専門家の詳細な国民投票法に関する意見を紹介します。
文中の「議連案」は憲法調査推進議員連盟の日本国憲法改正国民投票法案 、「法案骨子」とは与党の「日本国憲法国民投票法案骨子案」をさします。

2 表現の自由、国民投票運動の自由が最大限尊重されなければならない

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ニックネーム きゅうちゃん at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 国民投票法

2005年12月20日

「初恋の人を引き離そうという理不尽な力には、喰らいついても抵抗しようと思っています。」・・・「八王子憲法9条の会」のHPの紹介

 表題の文章は「八王子憲法9条の会」のHPの中にある国会請願署名の請願文(呼びかけ人の一人、元朝日新聞編集委員の坂本龍彦さんのもの)の一節です。じつにユニークかつ説得力のある文章です。
 さらに、小倉英敬氏(国際基督教大学講師)のコラムが連載されています。今日の報道にボリビアの大統領選挙でモラレス候補が当選確実になったとありましたが(しんぶん赤旗)、その予想と意味を解説しているのが『反「新自由主義」の風:第4回米州首脳会議とフランス暴動』です。その他、学ばされることが盛りだくさんのHPです。


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2005年12月19日

「過半数を越える署名運動に本格的に取り組もう!」・・第二回代表世話人会を開きました。

 去る17日、第二回の代表世話人会議を開き、今までの活動とこれからの方針について話し合いました。
 今までの活動の主なものは毎月一回のニュースの発行(現在まで4号)と戦争体験を聞く小懇談会の取り組みです(4回)。
 これからの方針は「市民の過半数を越える署名運動に本格的に取り組む」ことを中心とすることが、確認されました。
 大変、難しい課題であることを肝に銘じつつ取り組むことの必要性が語られました。また、そのために、拡大世話人会の開催、広範囲に署名を呼びかける活動、月例学習会の開催、などなどが確認されました。
 そういうわけで、当会も新年と共に新たな、巨大な課題に立ち向かうことになりました。全国の9条の会の運動に励まされながら頑張りますのでよろしくお願いします。


相馬市松川浦
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2005年12月18日

改憲の「思想」? 岡崎久彦・元駐タイ大使の談話の紹介

チョッと古くなりましたが、ネットを流れているうちに、ヤフーで産経新聞の 11月17日付(電子版)「日米首脳会談 岡崎久彦・元駐タイ大使 強固な同盟、世界安定の源」に遭遇しました。日米首脳会談についての岡崎久彦・元駐タイ大使のこ談話です。『首相が日米首脳会談の冒頭、「日米関係が良ければ中韓はじめ世界各国と良好な関係が築けるというのが基本だ」と言ったのはなかなかの見識だ。なまじっかな学者には持てない洞察力といえる。』との言葉からはじまります。「なまじっかな学者には持てない洞察力」をもちろん岡崎氏も共有しているということでしょうが、あえて、「学者」が出てくるのは口癖なんでしょうか。小泉首相の「日米同盟さえ強固ならすべてうまくいく」との発言はそこまでいうかとちょっと驚きましたが、その背後にはこのような戦後培われた強固な外交「哲学」があったのかと教えられました。要は大樹に抱かれていれば安全(自由と独立も含まれる!)ということで、ちょっと古風にいえば身震いするような事大主義そのもの。改憲の「思想」がよくわかります。
略歴によれば、現在、メディアに絶大な力をもつと聞く博報堂特別顧問。
ちなみに、五十嵐仁一教授のHP(転成仁語)の12月16日付の記事に「活憲」という自著へのネット書店サイトでの「偽書」という表題の「書評」(「偽書」の意味を取り違えているような感じですが)への反論がのっていて興味深いですが、この「書評」の観点でいうと「正談」となりますかな。
(アーボ)


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2005年12月17日

「選挙・・・」・・・イラク女性のブログ「バグダードバーニング」記事の紹介。

イラク女性のブログ「バグダードバーニング」の2005年12月15日付(日本語版はこちら。)は選挙当日のものです。選挙の様子がうかがわれます。彼女から見て、政党の多くがアメリカの操り人形のようです。そんな選挙でも、投票率が高そうな理由が注目されます。ブッシュは戦争目的のイラクの民主主義の進展と自賛していますが、彼女は違います。イラクのことわざ「 死を前にすれば、熱さえも好もしい。」をひいて説明しています。混乱の極みが安定を志向するということでしょうか。悲しみと怒りにそまった液体が新しい袋に入るようなものでしょうか。そして、近い将来必ず・・。


相馬市松川浦
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2005年12月16日

『2003年3月17日「ブッシュ大統領、サダム・フセインに対し、48時間以内の国外退去を通告(大統領の国民向け演説)・・・米大使館HPより』を読み直す。

 在日アメリカ大使館のHPの記事をときどき紹介します。

ブッシュ米大統領は12月14日、、「(イラクの大量破壊兵器疑惑に関する)情報の多くが結果として誤っていたのは事実」と述べた。しかし、開戦は正当だったと強調している。ここで、開戦当初の大統領演説を振り返えってみたい。
○2003年3月17日「ブッシュ大統領、サダム・フセインに対し、48時間以内の国外退去を通告(大統領の国民向け演説)」の核心は「邪悪な人物が生物・化学兵器あるいは核兵器による恐怖を作り出している今世紀には、宥和政策は、地球上にこれまで起きたことのない破滅をもたらすおそれがある。」(演説からの引用)にあると読める。この論理に当時の日本のマスメディアの多くは「異議なし!」の論調を国民の前に展開していたことを忘れない(すごく、気持悪かったな)。それをどう総括しているんだろう。しかし、ブッシュはそれでも正しい戦争っていっているんだから、問題ないか。日本政府は「戦争の大義」なんてより「アメリカへの忠誠」が大義なんだから、痛くも痒くもないでしょうけど。
by 月光


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ニックネーム きゅうちゃん at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ大使館の声

2005年12月15日

寂しさの歌   金子光晴・・・『声 「非戦」を読む』より

 詩人、高田昭子さんのサイト「Suigara-yama383 Haizara-chou」(灰皿町吸殻山383番地)のなかの「声 「非戦」を読む」にある非戦の詩を逐次紹介します。
 今回は「寂しさの歌   金子光晴」です。

 長い詩で、難解ですが後半は平易です。この詩は敗戦直前の5月5日につくられていることにまず驚かされます。
 詩の前にニーチェの言葉『それ(国家)は冷たい顔で欺く。欺瞞はその口から這ひ出る。「我国家は民衆である」。』がおかれています。小泉政権下に生きているものには胸に落ちる言葉です。読み進むにつれて、日々に流れている高揚したテレビの画面の背後からひたひたと寂しさがせまってくるような気になってきます。

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2005年12月14日

第10回 <公務員の人権が制限されるワケ>  「中高生のための憲法教室」より

「憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす、非政府組織としての自由な研究所機関」である法学館憲法研究所のHPにある「中高生のための憲法教室」の第10回 <公務員の人権が制限されるワケ>(この研究所の伊藤所長(伊藤塾塾長)が「世界」(岩波書店)に連載中のもの)を紹介します。
 今回は公務員の人権が制限されるのは公共の福祉のように、「誰かの具体的な人権と衝突するから」という理由ではなく、「他の憲法上の価値だけだ」と説いています。その上で、自衛軍が憲法に明記されることによって、新たな憲法上の価値が生まれ、人権制限が生まれると指摘していますが、大切な論点だと思いました。

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2005年12月13日

最近の沖縄のニュースの紹介

最近の沖縄は米軍再編などをめぐって大きく揺れている様子を示すニュースが目白押しです。
その一部は
米軍再編共同文書「中間報告ではない」/防衛庁首脳 最終合意と認識(12月13日、沖縄タイムス)
*政府は中間報告といつわって、反発を和らげる姑息な手段の模様
有事に「基地内避難」も/国民保護の県案判明(12月13日、沖縄タイムス)
*こともあろうにもっとも危険な基地に逃げ込めとは。それだけ基地が密集しているということか。
沿岸案反対で意見書/那覇市議会 「政府の地元軽視に憤り」(12月13日、沖縄タイムス)
米軍大型機飛来「危険性を増幅」/宜野湾市が抗議(12月13日、沖縄タイムス)
*輸送機の爆音はものすごい模様。
クラスター爆弾撤去決議/嘉手納町議会(12月12日、沖縄タイムス)
多くの子爆弾が不発弾となって、地雷のような働きをするという残虐兵器の訓練への抗議する嘉手納町議会の良心。
沿岸案反対決議見送り 自民県連一致せず 県議会(12月10日、琉球新報)
*県民の圧倒的多数の声に背をむける県議の言い分は「県外移設は無理だから」だと。
安保維持に沖縄重要 県議会一般質問(12月9日、琉球新報)
*稲嶺知事は「安保体制維持は県益と国益を一致させる」だと。

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2005年12月12日

「個別の条項ごとの投票方法を」・・・日弁連 意見書の紹介 その1

日本弁護士連合会は2005年2月18日「憲法改正国民投票法案に関する意見書」(PDFファイル)を発表しています。これから数回にわけて、専門家の詳細な国民投票法に関する意見を紹介します。
文中の「議連案」は憲法調査推進議員連盟の日本国憲法改正国民投票法案 、「法案骨子」とは与党の「日本国憲法国民投票法案骨子案」をさします。

1 個別の条項ごとに賛否の意思を表示できる投票方法とすべきである


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2005年12月11日

日弁連「自衛隊のイラクへの派遣再延長に反対する会長声明」の紹介。

日本弁護士連合会は12月8日、政府が派遣再延長を決定したことに対して反対する会長声明を出した。
 論点は
1、イラク特措法が違憲のおそれが極めて高いこと。
2、イラク特措法の「非戦闘地域」の要件を満たしていないこと。
3、航空自衛隊は多国籍軍のための輸送を行い、多国籍軍との一体化が顕著。

以下は抜粋

『当連合会のこれらの一連の声明は、イラク特措法が、国際紛争を解決するための武力行使及び他国領土における武力行使を禁じた日本国憲法に反するおそれが極めて大きいこと、イラクへの自衛隊派遣がイラク特措法の「非戦闘地域」の要件を満たしていないことを大きな理由とするものである。』

『イラクの現状をみると、本年1月と7月にはサマワに駐屯する陸上自衛隊の宿営地にロケット弾などが着弾し、6月には陸上自衛隊車両が幹線道路走行中に爆弾で攻撃される事態が生じている。本年4月には、防衛庁は計画していた報道機関の取材を「不測の事態を排除できない」として中止した。このように自衛隊が戦闘に巻き込まれて武力行使に至る危険は依然として高い。また、航空自衛隊は多国籍軍のための輸送を行い、イラクにおいて武力行使を続けている多国籍軍との一体化が顕著である。』

*「自衛隊が戦闘に巻き込まれて武力行使に至る危険は」日本国憲法第9条を実質的に抹殺することになり、戦後日本の倫理的なほこりを失わせるものである。

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2005年12月10日

「究極の裁判」・・・イラク女性のブログ「バグダードバーニング」記事の紹介。

イラク女性のブログ「バグダードバーニング」の記事掲載の頻度が上ったので、今日も掲載します。2005年12月5日付(日本語版はこちら。)はフセイン裁判のテレビ放映を見ての感想。日本での報道を見ても公正な裁判が行われるかどうかは疑問に思っていたが、彼女の指摘でますますその疑いを深めた。また、フセインが被告席に立つならば、ブッシュもまた立つべきと考えていたが、彼女がそれを具体的に、説得力あるいいまわしで語っている。

以下は抜粋

『証言を聞いていて衝撃を受けたことがある。ドゥジャイルでの暗殺未遂の後、次々と起こったことのほとんどは、まさにいまイラクのさまざまな所で起こっていることなのだ。果樹園が隈なく根こそぎにされたと、そのときの様子が証言された。ムハバラート(秘密警察)が、サダム銃殺未遂犯はここの出身で果樹園が隠れ家になっていると考えたのだ。これは、米軍が暴徒が隠れていると考えて、去年ディヤラの果樹園をなぎ倒したのと同じだ。また、男も女も子どもも拉致し去る大量拘束についての証言もあった。これはまるで、現在ただ今のラマディやファルージャのことが語られているかのようだった。狭い所にぎちぎちに詰め込まれ、拷問されるさまは、アブグレイブで捕らわれていた人々の証言とそっくりだ。ということは――ブッシュ、ラムズフェド、チェイニーやその他の面々が法廷にお目見えする日があるってことかしら。あ、被告人として、よ。』

*立川ビラ配布事件の裁判で、東京高裁は、一審の無罪判決を破棄し、有罪の不当な判決を出したが、一審の無罪判決の中に「本件で被害届を提出した防衛庁の側も、一般のアパートの集合郵便受けに自衛官募集のビラを投函していることにも照らせば、本件各公訴提起には、ビラの記載内容を重視してなされた側面があることは否定できない」と指摘があるという(しんぶん赤旗)。強権を振るう側はいつも二重基準。やっぱり、憲法を守らせなければ。
by 月光

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2005年12月08日

一九四五年秋 T   中桐雅夫・・・『声 「非戦」を読む』より

 詩人、高田昭子さんのサイト「Suigara-yama383 Haizara-chou」(灰皿町吸殻山383番地)のなかの「声 「非戦」を読む」にある非戦の詩を逐次紹介します。
 今回は「 一九四五年秋 T   中桐雅夫」です。

以下は抜粋

   ・・・・
   この丘上の。一切の世俗は廃れて。
   ・・・・   
   ただ。懈怠の念いに堪えず。
   ・・・・   
   わが秋の。黄昏のしゃつの重きや。

○引用者注 【懈怠】(けたい・かいたい)・・・なまけること。おこたること。怠慢。

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2005年12月07日

第9回 <「公共の福祉」ってなんだろう?>  「中高生のための憲法教室」より

「憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす、非政府組織としての自由な研究所機関」である法学館憲法研究所のHPにある「中高生のための憲法教室」の第9回 <「公共の福祉」ってなんだろう?>(この研究所の伊藤所長(伊藤塾塾長)が「世界」(岩波書店)に連載中のもの)を紹介します。
 今回は公共の福祉とは何かを「個人の尊重」にのみ基礎をおくものであると明快に説いています。自民党改憲案が「公共の福祉」を「公益」に置き換えていることの意味が納得できます。

関連する条文は
○第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。
○第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
○第二十二条 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。
○第二十九条 財産権は、これを侵してはならない。
2 財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに、法律でこれを定める。

以下は抜粋
『このように「個人の尊重」を根本価値とする人権ですが、実は絶対に制限されないわけではありません。このことを憲法は「公共の福祉」という言葉を使ってあらわしました。」12条には「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ」とあります。』

『皆さんは「公共の福祉によって人権が制限される」と聞くと、どのようなことを思いうかべますか。「社会の秩序や平穏という公共的な価値のために、個人はわがままをいってはいけない」というイメージを持ちませんか。または、「多数の人の利益になるときには、少数の人はガマンすべきだ」という意味だと感じませんか。実はこれらの理解は、正しいものとはいえないのです。』
「個人が最高の価値であるのならば、その個人の人権を制限できるものは別の個人の人権でなければなりません。つまり個人の人権を制限する根拠は、別の個人の人権保障にあるのです。』
『 すべての人の人権がバランスよく保障されるように、人権と人権の衝突を調整することを、憲法は「公共の福祉」と呼んだのです。けっして「個人と無関係な社会公共の利益」というようなものではありません。また「多数のために個人が犠牲になること」を意味するのでもありません。』
『「公共の福祉」による人権制限の問題を考えるときには、対立する利益をつねに具体的に考えなければなりません。「誰のどのような利益を守るために人権を制限するのか」をしっかりと意識しないと、「国益」というような抽象的なものでの制限を許してしまいかねないからです。仮に「国益のため」という理由が語られたときには、その「国益」の中身が具体的にどのようなものなのかを考えてみることが必要です。』
『そもそも「公共の福祉」のことを英語ではpublic welfare といいますが、このpublicとは、「人民」がもともとの意味です。つまり「人びと」ということです。ところが、日本語の「公」はもともと、「天皇」や「国家」をさしました。』

*「個人が最高の価値」というのが日本国憲法の中核的原理であるとすると、戦争を肯定し、「公益」=国益を個人の上に置く自民党改憲案はたしかに現憲法の改正ではなく、国家主義原理による新憲法の制定といわなければならないと教えられた。『日本語の「公」はもともと、「天皇」や「国家」をさし』たことを心にとめておこう。

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2005年12月06日

イラク女性、リバーベンドのブログ「バグダッド・バーニング」の新しい記事紹介

ブログ「バグダッド・バーニング」に12月1日付のの新しい記事がのってます。「バグダッド・バーニングのリンクたち・・・」と「声が無い・・・」です。前者はルポルタージュ文学に贈られるユリシーズ賞の3位を受賞したことについて。後者はいつもの彼女のユーモアが戻ってきた感じの軽快な文章で日常生活の断片とアメリカ軍に対するイラク人の気持を書いています。なるほど、そうなんだと思わせてくれる観察眼で。

以下は抜粋

「何だか金で雇われたブッシュが、世界中でアメリカの外交政策をめちゃめちゃに破壊しているように思えてくる。演説をするたびに、ブッシュ自身ますます泥沼に入り込んでいっているようだ。米軍完全撤退の期限を設定すれば、将来へ向けての前向きの一歩となる――ついに主権がイラクに返還されるのだという希望をイラク人に与えるだろうに。」

「多くのイラク人は、頭では武装抵抗勢力を支持しているものの、私の見るところでは、ふつうのイラク人は、米軍兵士に無傷で帰国してほしいとただ願っている。時に米軍を気の毒に思うし、とくに家族には同情している。個人的屈辱 ――家宅捜索や検問や爆破の恐怖や拘束や――を忘れる瞬間がある。その間はずっと、武器と武装に隠された具体的な人間に向き合うことができる・・・その一方で、今は占領下で、占領というものは抵抗を受けるものだということを、決して忘れてはいない。」
*人を狂わせる戦火の中で「個人的屈辱を忘れる瞬間がある。その間はずっと、具体的な人間に向き合うことができる・・」との理性的、人間的感情を持ち続けている人々。戦火から遠く離れたところにいて、「イラクの民主化のために軍隊を」と吠えている為政者の品性の低さがきわだつ。我々もこころしなければならない態度だとも思う。リバーベンドの表現力もすごい。(アーボ)

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2005年12月05日

「小泉劇場」見終われば開戦日    大内秀夫

小泉首相ハ劇場ニ行クノガ好キナノカイ? 「小泉劇場」のことか。流行語大賞だな。ソレソレ、ドンナ芝居ダ。下手な芝居して国民をだましたよ。ナンダ、芝居見タンジャナクテ俳優ニナッタノカ。9月の選挙で郵政民営化ばっかり言って、大増税も改憲も隠した。それで勝ったね。ソノ芝居ニ女刺客ガ出テキタノカイ。当選した変な奴らが小泉チルドレン。皆マスコミの造語だよ。こんなことじゃ日本の政治はおしめえよ。ところでお前さんはどこに投票したんだい。公民館の投票箱ニシタゼ。当たり前だ。
 シカシ流行語ッテ言ッタレ9条ノ会ガナンデ流行語対象ニナンネエンダイ。スゴク ハヤッテンダロ? そうよ。9条の会は全国で3600を越えたって発表された。相双地区では小高と相馬にでき、原町でも呼びかけ人が沢山集まっていて、できるらしい。教職員の9条の会も相双地区にできる。ところが11・19国民大集会でもマスコミはさっぱり報道しない。だから流行語大賞に選ばれない。ソウダ、NHKノソバデ全国カラ3.5万人モ集マッテ、俺モ デモシタンダゾ。ヤイ!新聞代払ワナイゾ!お前さんは図書館でスポーツ新聞だけ読んでるんじゃないのかい。ソウダッタ。

ニックネーム きゅうちゃん at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | HAIKU DA KENPOU

2005年12月04日

「九条の会・みやはら」のHPの紹介

九条の会・みやはら」のHPによると「みやはら」とは埼玉県さいたま市北区宮原中学校区(総世帯数18,000)の「九条の会」。
目次のあるトップページには憲法をめぐる最新ニュースがのっています。「あゆみ」をみると周到な準備をして発足したことがうかがわれます。また、発足前に、6日間で1万八千世帯にチラシを配布したということで、その機動力もすごい。
これからの活動として、11日に『「九条の会・みやはら」クリスマスコンサート〜みんなで唄って憲法9条を守りましょう〜』(コンサート及び軽食付き懇談会)を開催するようです。楽しそうです。まねしてみようかな。
「改憲動向」の年表はとても参考になります。小泉首相の改憲発言の前にアーミテージレポートが書かれていて、改憲がなにを動機としているかが明瞭にわかるようになってます。私たちもこの点をもっと訴えなければと教えられました。

以下はその抜粋

○2000/10 アーミテージ米国務長官が中心になってまとめた「対日特別報告」
 『「日本が集団的自衛権を禁じていることが両国の同盟協力を制約している」として「より緊密かつ効果的な安保協力」のために集団的自衛権の行使「解禁」を迫る。』

○2001/3 自民党国防部会提言
「『アーミテージ・レポート』の発表、ブッシュ新政権の発足に鑑み」て、提言を発表。日米同盟強化のうえでの「問題点」は「日本国憲法に由来する 集団的自衛権の行使など国内の法制面である」として、憲法「改正」を選択肢に上げた。

○2001/4  最初の首相記者会見
 九条改憲の必要を主張

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ニックネーム きゅうちゃん at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 各地の九条の会HP訪問

2005年12月03日

世界は動いている。・・・激動のネパール

ブログ「Kathmandu Journal」(日本語)の12月2日付の記事(「政変以後、最大の“反国王”集会。マオイストが停戦延長」)は、「王制廃止・民主共和制実現」を求める大規模な集会が開かれたことを伝えている。「政変以後」というのは外務省のサイトの「最近のネパール情勢と日ネパール関係」によれば、「2005年2月1日、ギャネンドラ国王はデウバ内閣を解散。自らを議長とする内閣を発足させた。」ことをいっている。立憲君主制の憲法をもっていながら、首相不在のまま国王が”議長”となって組閣し、執行権を握っているのだから、立憲主義どころではない。国王側はいままで、マオイスト(中国政府は不快感をしめし、政府軍に武器を援助しているらしい)とよばれる武装闘争との内戦、非暴力路線をとる野党への自宅軟禁、集会禁止、言論弾圧などさまざまな強権手段をとってきているが、ますます追い詰められている模様。政治勢力については11月29日の記事「12月2日のカトマンズ・デモ」でミニ知識がえられる。ネパールではここ数年、「変革期」の複雑きわまる政治過程が進行していて、そのピークが近いことを感じさせられ、教えられた。
ちなみに、「王室・皇室の関係もあり、わが国との関係は良好。わが国はネパールにとって二国間で最大のODA供与国。」(外務省同上サイト)だそうである。共和制のアメリカとも「価値観を共有」し、絶対王制風のネパールとも「価値観を共有」しちゃうんだな。
by 月光


ニックネーム きゅうちゃん at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界、ちょっと見

2005年12月02日

第8回 <プロ野球選手がストしていいの?>  「中高生のための憲法教室」より

「憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす、非政府組織としての自由な研究所機関」である法学館憲法研究所のHPにある「中高生のための憲法教室」の第8回 <プロ野球選手がストしていいの?>(この研究所の伊藤所長(伊藤塾塾長)が「世界」(岩波書店)に連載中のもの)を紹介します。
 今回は労働基本権についての講義です。

関連する条文は

第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
第二十八条 勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。

以下は抜粋

『もともと憲法は、「国家のカを制限して国民の人権を守るためのもの」です。国家と国民の間に大きな力の差があるため、国家が「権力」という力を行使して国民に理不尽なことをしないように、歯止めをかけたわけです。』
『カの強弱の関係がある場面では、憲法の考え方を及ぼして、強い者による弱い者への理不尽を制限する必要があります。そこで国民どうしの間でも、強弱の力関係がある場面では、憲法の人権規定が適用されるのです。「労働基本権」も、勤労者が企業などの使用者に対して主張する権利、つまり私人の間で問題となる権利なのです。』
『そもそも憲法は、市民の、「国家からの自由」を守るために生まれました。一八世紀後半の近代市民革命(フランス革命など)以後の西欧社会において、国家が国民生活に干渉しないように、憲法で国家に歯止めをかけたわけです。そのおかげで自由主義経済が発展します。しかし一九世紀に入り、資本主義が発達していくなかで、勤労者は失業や劣悪な労働条件のために厳しい生活を余儀なくされます。』
『そこで勤労者や社会的・経済的な弱者が、人間に値する生活を実現できるように、「国家が積極的に国民生活に介入して救済をはかるべきだ」という考えが生まれます。こうした考えにもとづいて、生存権や労働基本権などの人権(社会権)が生まれました。つまり社会権は、社会的・経済的な弱者を救済する目的をもって生まれた人権なのです。』
『今日の労働基本権を、単なる「生活のためのもの」と考えるべきではありません。「個人の尊重の理念(憲法13条)にもとづく、自己決定権の現れ」と位置づけることが必要なのです。』
『誰もが自分の幸せを、自分で決める権利を持ちます。そして自分に関わることであれば、その決定手続に自ら参加することができるはずです。自分の職場環境や労働条件は、自分が参加して自分で決める。そうした「自己参加」「自己決定」の権利として、労働基本権が保障されているのです。』
『「保護してやるから言うことをきけ」と言われて素直に従う「奴隷の幸せ」ではなく、自分のことは自分で決め、責任をとるという「自律を伴う自由」こそが、私たちのめざすべき方向なのだということを選手たちが教えてくれました。』

*労働基本権を『個人の尊重の理念(憲法13条)にもとづく、自己決定権の現れ」と位置づける』いるところに基本権の内実の豊富化を感じさせられて、さわやかな気分になります。政府の進める一連の国民負担増の路線はまさに憲法の保障する社会権への攻撃であり、同時に全面的な「個人の尊重の理念」の崩壊をねらう、まさに19世紀への回帰であるという意味で新自由主義路線そのものであると教えられました。改憲案もそれへの第一歩であること、その突破口が9条であるとも考えされられました。
by 月光




 
ニックネーム きゅうちゃん at 21:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法教室

2005年12月01日

君死にたまふことなかれ  与謝野晶子・・・『声 「非戦」を読む』より

 詩人、高田昭子さんのサイト「Suigara-yama383 Haizara-chou」(灰皿町吸殻山383番地)のなかの「声 「非戦」を読む」にある非戦の詩を逐次紹介します。
 今回はあまりにも有名な「君死にたまふことなかれ  与謝野晶子」です。

以下抜粋
   ・・・・
   親は刃をにぎらせて
   人を殺せとをしえしや、
   人を殺して死ねよとて
   二十四までををそだてしや。
   ・・・・
   旅順の城はほろぶとも、
   ほろびずとても、何事ぞ、
   君は知らじな、あきびとの
   家のおきてに無かりけり。
   ・・・・
   獣の道に死ねよとは、
   死ぬるを人のほまれとは、
   大みこゝろの深ければ
   もとよりいかで思(おぼ)されむ。
   ・・・・

*与謝野晶子の100年前の詩が、再び今日的な意味をもちはじめ、その力強い七五調が胸に迫って感じられるという昨今の状況の恐ろしさを再認識させられる。彼女のその後の思想的変遷がどうであろうとこの詩はそれ自体として輝かしい生命力を持ち、親の子への思いと「私」を基盤におく非戦の声を上げ続けている。日本国憲法のもとの、日本の親のおそらく全部が「人を殺して死ね」と子供を育てはしないだろう。また子供自身が「死ぬるを人のほまれ」だと教えている親もいないだろう。当然、時代を超えた普遍的な親の気持でもある。
 また「旅順の城はほろぶとも、ほろびずとても、何事ぞ」の主張にあらわれているように「公」の上に「私」を置く論理である。まさに、日本国憲法の論理。これを逆転せずに、戦争はやれない。自民党改憲案の公益至上主義がそれを示している。「死ぬるを人のほまれ」と教育する装置はまさに靖国。それらを総合的・日常的に行うのが教育基本法の改悪。
 彼女は「乱臣なり、賊子なり」と最大級の悪罵を投げつけられた。自由民権運動圧殺後、大日本帝国憲法が天皇によって国民に押し付けられ(日本国憲法が議会で審議されたという点だけでも国民からみれば帝国憲法よりまし)てから15年後のことであった。
(ヒフン)

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